日本国民310万人、アジア諸国の2000万人の人々を犠牲にしたあの悲惨な戦争を経て、平和の大切さを痛切に思い知った中で生まれた日本国憲法が誕生して77年たちました。
今現在(2023年10月時点)、ウクライナとロシアの戦火はまだ収まっておらず、イスラエルがガザのパレスチナの人々を恐ろしいまでの憎悪によって殺戮しようとしています。
日本では、中国を仮想敵国とした台湾有事に備えるべきだという声が高まって、今や沖縄の島々ではどんどん自衛隊基地が造られ軍事増強が進んでいます。そのために日本国憲法第9条を変えて、再び日本を戦争ができる国にしようという動きが今までになく強まっているのです。
近年の世論調査でも憲法改正に賛成する人が反対する人の割合を超えました。憲法を変えても良いと考えている人々は、どの条項をどのように変更すべきと考えているのか知りたいところです。
もし、9条を変えて日本が再び軍隊を持って他国と戦っても良いと考えているのならば、今一度、日本国憲法が誕生した時の人々の考えや思い、当時から今に至るまでの歴史を知ってから改めて考え直してほしい、と私たちは強く望んでいます。
さらには、戦争を知らない若い世代の人々に、9条が日本にもたらした計り知れない恩恵を知ってほしいと切に願い、このサイトを作ることにしました。
すでに18歳から選挙権が与えられていますが、よく若い人たちの声として
『だれを選んでよいかわからないし、政治のことも難しくてわからないから選挙にはいかない』
と聞きますが、ならば、9条についてだけ考えて投票してみてはいかがでしょうか。
その候補者が、9条を護ろうとしているのか、変えて戦争ができるようにしたいのか、それだけでも大切な判断材料として選挙に行けるのではないでしょうか。
私たちの先人が大きな犠牲を払って勝ち得た『日本国憲法第9条』、そして人権を守る大切な他の諸条項。
いろいろな角度からその大切さを知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。
2023年11月20日